クルマの出来はいいが結果に結びつかず、まずはポイント獲得目指して出直したい
開幕戦の岡山ではスタート直後に姿を消してしまったので、ここでは最後まで走り切り、大量ポイントを獲得したい。
スタートドライバーは大津弘樹選手。序盤はポジションをキープしたまま周回を重ねた。20周まで大きな動きはなかったが、22周目に300クラスの車両がコースアウト。このレース初のFCYが運用された。翌周にはリスタート、順位は3番手のまま周回を重ねた。30周手前辺りから順位争いが激しくなり、31周目の最終コーナーで順位をひとつ落としてしまう。更に2周後の33周目の最終コーナーで5番手まで順位を落としてしまう。徐々にタイヤのグリップが厳しくなってきたようだ。ペースが上がらなくなってきたので、38周目にルーティンのピットインを行い、佐藤蓮選手に交代した。

全車が1回目のピットインを終えた44周での佐藤選手の順位は7番手。右リアのホイールが上手く装着出来ず、順位を落としてしまった。
それを挽回すべく、佐藤選手のペースは良く、6番手の車の背後まで迫っていた。しかし、佐藤選手の背後に8番手の車も接近しており、60周目に抜かれて8番手に順位を落としてしまう。75周目に2回目のピットインを行い、ドライバー交代は行わず、予定通り佐藤選手がそのまま最後まで走る事になった。85周目には全車が2回目のピットインを済ませ、16号車は9番手を走行。91周目には300クラスの車両に引っかかってしまい、10番手にポジションを落としてしまう。更に次の周はポイント圏外の11番手までポジションを落としてしまう。

113周目に前車の背後まで迫ったが、追突してしまい、ポイント圏外でレースを終える事になってしまった。

鈴木亜久里監督のコメント
「開幕戦もこの富士も車の状態は決して悪く無いので、なぜこのような結果になってしまったかをしっかりと考察しなくてはならない。2戦連続でポイントを獲っていないので、まずは次のレースで上位フィニッシュが出来るようにレースを組み立てて行きたいね」

土屋圭市アドバイザーのコメント
「他のメーカーの車に対して、ストレートスピードやコーナーの立ち上がりで置いていかれてしまいましたが、苦しい中で大津は良く踏ん張ってくれました。蓮も挽回しようとしてプッシュしてくれましたが、蓮に負担をかけすぎてしまったかも知れません。このような経験を次のレースに生かしたいです」

田中洋克チームディレクターのコメント
「最初のスティントでペースをうまく維持させてあげる事が出来ず、ポジションを落としてしまいました。蓮も頑張ってくれたものの終盤ペースが作れず、残念な思いです。しかし、この週末はポジティブな面もあったので、良いところをつなぎ合わせて、次回以降のレースに生かして、結果に繋げられるように準備を進めます」

大津弘樹紀選手のコメント
「序盤は何とかポジションをキープしながらレースを展開出来ていたのですが、タイヤをコンディションに合わせ切れなかったのと、ピックアップも多かったので、蓮のスティントには違うタイヤを選んで託しました。蓮のペースは悪く無かったですし、ペースも良かったので追い上げられると思ったのですが、ピットでロスもあって大幅に順位を下げる事になってしまいました。次に気持ちを切り替えて頑張りたいと思います」

佐藤蓮選手のコメント
「ピットアウト直後からバランス的には苦しい部分があって、他のメーカーの車と比較しても、セクター3やストレートで大きな差があり、厳しいレース展開になってしまいました。終盤1ポイントを争っていたところで、300車両が減速したタイミングで前車に当たってしまい、そのチームのドライバー、関係者の皆さまには申し訳ない気持ちです。反省して、次回以降、良いレースが出来るように頑張りたいと思います」