1コーナーの攻防でタイヤを痛めてしまったが、次につながるモチベの高いレースとなった
午前のフリー走行は14番手。なかなか後方から抜け出せなかったが、予選へ向けてセットアップの見直しを行った。
予選は昨日と同様、気温が高く、路面温度も高温だ。タイヤとのマッチングが気になるところだが、松下信治選手は車のポテンシャルを最大限に引き出し、何とか午前を上回るタイムを叩き出した。順位は10番手で、決して良いポジションでは無いが、ポイント獲得を狙えるポジションだ。
スタート時刻は16:50、雲も出てきて気温も下がってきた。この気温でパフォーマンスが上がる事に期待がかかった。
フォーメーションラップ2周のあと、50分レースのスタートが切られた。

松下選手は8番手で1周目を終え、2周目の1コーナーでひとつポジションをあげ、更に6番手までポジションを上げてホームストレートに戻ってきた。車のバランスは良さそうだ。
しかし、トップから10番手くらいの車は全て1分29秒台でラップを重ね、なかなか順位の変動はない。
14周目辺りからペースが1分31秒台に落ち始め、18周目にはひとつポジションを落としてしまう。
21周目までに更に順位を9番手まで落としてしまう。22周目にはラップタイムを1分30秒台に回復したが、27周目に10番手になってしまった。

タイヤのグリップも落ち始め、ペースが上がらず、29周目には12番手までポジションを落としてしまった。そのまま50分が経過し、チェッカーフラッグが振られた。
このレースではポイントを獲り逃してしまったものの、観る者を魅了するレース展開をしてくれた松下選手に次戦での活躍を期待したい。

鈴木亜久里監督のコメント
「ノブは気持ちの強いレースを魅せてくれたね。昨日の野尻もわずかなチャンスを生かしてポイントを獲ってくれたし、2人ともチームの士気を上げてくれるようなレースをいつもしてくれる。今回は良い結果にはならなかったけど、次のレースへつながるモチベーションをドライバー達は創ってくれた」

土屋圭市アドバイザーのコメント
「ライバルの壁は厚くてそこをなかなか崩せないけど、ノブにはタイヤが終わってもいいから、ガンガン行けと言いました。序盤、見せ所があったけど、意地は見せてくれたと思います。ノブは本当に良いレースをしてくれたと思います」

田中洋克チームディレクターのコメント
「昨日の結果もあって、大幅にセットを変更しました。改善は出来ているものの、フリー走行のポジションは決して良いとは言えないので、予選に向けてセット変更を行いました。それは少し良い方向へ行って、予選は何とかポイントを獲得出来そうなところからスタートを切れました。序盤はペースも良くて、ノブも頑張ってくれました。しかし、タイヤに負担がかかるような車だったので、接戦の時にタイヤを傷めてしまい、ペースを維持出来ませんでした。しかし、次に期待出来るようなレースを展開してくれたと思います」

松下信治選手のコメント
「10番手スタートで絶対にポイント獲って、表彰台も狙って行くという強い姿勢で行って、序盤のポジションアップのところまでは良かったのですが、そのあとはあまりタイヤの良い状態が続かなくて、追いつかれてしまいました。1コーナーでの攻防でタイヤを傷めてしまい、流れが変わってしまいました。この週末、本当に苦しかったんですけど、少し光が見えた感じはしました。次回は絶対に結果を出したいと思います」