ARTA SUPER GT500 #8 第7戦 決勝レポート | ARTA

2025.10.20

2025.10.20

ARTA SUPER GT500 #8 第7戦 決勝レポート

上位に行ける力を発揮できず10位、最終戦で来年につながる走りを示したい

昨年同様、今年のオートポリス大会は距離レースではなく3時間レースで開催される。

ルーティンのピットインは2回が予定されており、後方からスタートする#8 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GTは順位を上げる事が出来る要素も多い。我々はチャンスを逃さず、上位を目指して行きたい。

スタートドライバーは野尻智紀選手。スタート直後の1コーナーで前方の車両同士の接触があり、1台の車両がスピン。しかし、1周目の順位は変わらず、13番手をキープ。7周目に1台をパスして12番手にポジションを上げる。11周目に前方で接触がありFCYが導入され、順位は11番手。車両回収の為、FCYからセーフティーカーに切り替わり、15周目にリスタートが切られた。

1周目の前方での接触の原因となった車両がドライブスルーペナルティを受けて、更にひとつ順位を上げた。11周目の接触で前車がドライブスルーペナルティを受け、9番手に浮上。

22周目にルーティンの最初のピットイン。ドライバー交代は行わず、給油とタイヤ交換のみで野尻選手を送り出し、12番手でコースに復帰した。

27周目に前方で接触があり、ひとつポジションを上げる。29周目の1コーナーでポジションを争っていた車両の横に並ぶが、行き場がなくなり後方の車両にアウトから抜かれてしまう。この時点で12番手。

33周目に前方を走っていた車両がコースアウトしてしまい、ポイント圏内の10番手にポジションアップ。更にルーティンのピットインを行う車両もあり、35周目の時点で5番手を走行。

全車が1回目のルーティンのピットインを終えた41周目時点での順位は4番手。野尻選手の好走と作戦が上手く噛み合った。しかし、その後はなかなかペースが上がらず、44周目にひとつポジションを落としてしまうが、野尻選手は食らいついて行った。

そして54周目に2回目のピットインを行い、松下信治選手に交代し、14番手でコースに復帰。

59周目にコース上に300クラス車両が止まってしまい、回収のためにFCYが導入される。翌周には解除され、松下選手はリスタートで12番手にポジションアップ。他車のピットインもあり、60周目で11番手。ペースがなかなか上がらず、63周目には14番手までドロップしてしまう。

前方の車両のコースアウトもあり、65周目で13番手。更に前車3台ピットインし、10番手にポジションアップ。その後、順位の変動はなく、3時間が過ぎチェッカーとなった。

レース終盤は作戦が上手く噛み合わず、順位を落としてしまったが、苦戦した中でも貴重なポイントを獲得する事が出来た。順位は良いとは言えないが、車のパフォーマンスは向上しており、最終戦で有終の美を飾れるように準備をしていきたい。


鈴木亜久里監督のコメント

「土曜のフリー走行から順位はあまり良く無かったけど、車の速さ、実力はあるのに、カタチに出来なかったね。残り1戦になってしまったけど、最終戦では勝てるように準備していきたいね」

土屋圭市アドバイザー

土屋圭市アドバイザーのコメント

「何だか上手く噛み合いませんでした。車のバランスは良くて、タイムも戦えるだけの速さはあるのに、上位に行けませんでした。残る最終戦ではこの車の速さを証明してもらいたいね」

田中洋克チームディレクター

田中洋克チームディレクターのコメント

「ウォームアップの調子は悪く無くて、バランスも良かったのですが、作戦が上手く機能しませんでした。早めのピットインでアンダーカットを狙っていましたが、それが遅い車に引っかかってしまい裏目に出てしまいました。上位に行けるだけのパフォーマンスを8号車は持っていただけに悔しいですね」

野尻智紀選手

野尻智紀選手のコメント

「何度か上に行けるチャンスはありましたが、それが出来なかったので自分達の力不足だと感じています。残りは最終戦だけなので、上位で戦えるようにしっかり準備していきたいです。ありがとうございました」

松下信治選手

松下信治選手のコメント

「TOP3がシビックで、その展開に恵まれていたにも関わらずそこに居る事が出来なかったのと、自分としても見直さなければならないところが沢山ありました。最終戦はウェイトが無くなって厳しい戦いになるとは思いますが、来年につながるような走りをしたいと思います」

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