2025年シーズン、ARTA GALSとして2年目を迎え、さらなる存在感を発揮した広瀬晏夕。 SUPER GTでの活動は通算5年目となりますが、実は「同じチームで継続して活動する」というのは彼女にとって初めての経験でした。さらなるプロ意識を持って挑んだ1年を振り返ります。

2年目だからこそ、自分の強みを発揮したかった
昨シーズンから体制が変更になり4人のメンバーで挑んだ2025年。チームワークの面では最初からとても安心していました。ただ、私自身にとって「同じチームで継続する」こと自体が初めての経験だったので、昨シーズンよりも自分の持ち味や強みをもっと生かして、チームのために貢献したいという強い気持ちで挑んだ1年でした。
自分の1番の持ち味はなんだろうと考えた時に、やっぱりステージでのMC力や、SNSでの発信力だと思いました。特にスポンサーステージでは、スポンサー様をご紹介する際に、聞いてくださる皆様の耳に一番入りやすく、はっきりとお伝えできるようにすることを毎戦心がけていました。そこは特に力を入れて頑張った業務のひとつです。

まるで関西? 賑やかで信頼できるメンバーたち
チームでの活動を振り返ると、4人それぞれに役割やキャラクターがあるのですが、実は私以外の3人は全員関西出身なんです。 控室ではその3人がずーっと関西弁で喋っているので、毎戦サーキットに来るたびに「あれ、私関西に来たのかな?」と錯覚するくらいでした(笑)。
そんな賑やかで話し好きな3人だったので、その明るい雰囲気の中で私も彼女たちを信頼して業務に取り組むことができました。この4人だったからこそのチームワークだったなと思います。

大旗の重みから知った、ファンの熱い思い
今年、ARTAに対して新しい発見があったのは、鈴鹿ラウンドで「ARTAファンシート」へ行かせていただいた時です。 応援団の皆さんが毎戦振ってくださっている大旗を、実際に振らせていただく機会がありました。いつもはピットから見ている旗ですが、実際に持ってみると想像していたよりもすごく大きくて、腕もパンパンになるくらい大変なことだと知りました。
8号車、16号車が目の前を駆け抜けていくたびに「頑張れ、安全に」という願いを込めて旗を振りました。その時に、こんなに力強い応援をいつもしてくださっているんだ、ということを肌で感じました。ファンの皆様と同じ場所に立つことで、ARTAの応援の凄さや温かさに改めて気づけた瞬間でした。

一生の思い出になった「ポールポジションからの景色」とマレーシア戦
特に思い出に残っているレースといえば、やはり鈴鹿です。 この時、初めてカウントダウンボードを持たせていただいたのですが、一番前のポールポジションから見た景色というのは、私のレースアンバサダー人生の中で一生忘れることのない、本当に素晴らしい光景でした。
そしてもう一つ、今年から復活した第3戦のマレーシア・セパンも忘れられません。 ARTA GALSを代表して私一人で行かせていただいたのですが、初めての海外レースにも関わらず、不思議と緊張はなく「楽しみ!」というワクワク感でいっぱいでした。 決勝では8号車が惜しくも2位となり、嬉しさと悔しさの両方を感じましたが、一人だからこそ気合いを入れて臨めましたし、現地のファンの方や日本から来てくださったファンの皆様と一緒にARTAを応援できたことは、今シーズンの最高の思い出です。
オフシーズンも、ファンの皆さんに楽しんでもらえるように
シーズンのオフ期間は、私の念願だったファーストソロライブ(11月開催)の準備や、これからの活動に向けた準備をして過ごす予定です。 レースの現場で、ドライバーさんやチームの皆さんが入念に準備をする姿を見て、「準備の大切さ」を日々学んできました。私もその姿勢を見習って、ファンの皆さんに楽しんでいただけるように、まずはライブ活動などを頑張っていきたいなと思います。

応援してくださる皆さまへ
いつもARTAの応援をありがとうございます。 今年もかっこいいARTAを皆さんと一緒に応援できたことが、ARTA GALSとして最高に嬉しかったですし、一緒に応援できたことでチーム愛もより深まったと思います。
そして、全てのレースで私の横断幕をサーキットに貼っていただいたり、私が輝ける場所を作ってくださって、毎戦とても感動していました。 今シーズンも、ARTAを応援してくださる皆様に支えられて、一緒に全力で駆け抜けられたことは、当たり前のことではなく本当に幸せなことなんだなと改めて感じる1年でした。 今年もあたたかい応援、本当にありがとうございました。
2025 ARTA GALS 広瀬晏夕






