2025年シーズン、ARTA GALSとして2年目を迎えた一之瀬優香。 昨年と同じメンバーで挑んだこの1年、彼女は「伝えること」の大切さを再確認し、自身の役割を模索してきました。 チームメイトとのプライベートな交流や、レースアンバサダー人生で初めて見た「ポールポジションからの景色」など、彼女自身の言葉で振り返ります。

先輩から受け継いだ、ファンの皆様への「分かりやすさ」
2年目を迎えるにあたり、私が意識したのは「情報の届け方」でした。 昨年までこっとんさん(はらことは)が作ってくださっていたタイムスケジュールの画像が、ファンの皆様にとってすごく分かりやすかったんです。今年はそれを私が引き継がせていただこうと決めました。
サーキットに来てくださる皆様に、チームの動きや私たちARTA GALSの出演情報が一目で分かるように。先輩が築いてくれた「分かりやすさ」を大切にしながら、自分なりに情報を発信することに丁寧に取り組んだ1年でした。

必死だった1年目を経て、深まったメンバーとの仲
メンバーとの関係性は、昨年よりもさらに深まったと感じています。 1年目はどうしても業務を覚えることに必死で、みんなで頑張ろうという一体感はありましたが、深くコミュニケーションを取る余裕までは正直ありませんでした。
でも2年目の今年は、少し心に余裕ができて、控室でもゆっくり話す時間が増えました。特に今年はプライベートでも遊びに行く機会が増えて、「あ、この子はこういう性格だったんだ」と一人一人の素顔をより深く知ることができました。 ただの仕事仲間という枠を超えて、本当に仲良くなれたことが嬉しいです。

「青いマシン」がもたらした新鮮な気持ち
ARTAというチームに対する今年の新しい発見は、やはり株式会社和光ケミカル様(WAKO’S)が加わったことによる変化です。 マシンのカラーリングが黒から鮮やかな青に変わり、今までとはまた違う「かっこよさ」が生まれました。
2台体制で相乗効果を生み出すARTAですが、マシンの色が変わるだけで、チーム全体の雰囲気もガラッと変わります。私自身もすごく新鮮な気持ちで、新たなスタートを切るような感覚でシーズンに入ることができました。

初めて見た「一番前からの景色」
今シーズン、特に思い出に残っているレースは、やはり第5戦の鈴鹿です。 オートポリスでの表彰台ももちろん嬉しかったですが、鈴鹿では私のレースアンバサダー人生で初めての「ポールポジション」を経験しました。
私が担当する16号車は、前半戦苦しいレースが続いていました。だからこそ、予選でトップを取り、決勝で一番前のグリッドにマシンが停まったときは、本当に感動しました。 「一番前の景色」は特別でしたし、これまでの流れが変わる瞬間を肌で感じられた、忘れられないレースです。
オフシーズンは「毎日配信」と「大好物」を
レースはオフシーズンに入りますが、私は普段から行っているTikTokでのライブ配信やSNSでの発信にさらに力を入れていきたいと思っています。 実はライブ配信、毎日続けているんです。オフの間もファンの皆さんと交流を続けられる大切な場所なので、しっかり継続していきたいですね。
あとは……美味しいご飯をたくさん食べに行きたいです(笑)。 特にお肉とお魚が好きなんですが、一番の楽しみは「牡蠣」です。牡蠣が大好きで、まだ一度もあたったことがないので、この冬は牡蠣を食べまくりたいなと計画しています(笑)

暑い日も、名前入りの横断幕が力をくれた
最後に、ARTAファンの皆様、1年間温かい応援を本当にありがとうございました。 サーキットに行くと、私の名前が入った横断幕が掲げられていて、それを見るたびにたくさんの元気をもらっていました。
横断幕を設置するのはすごく大変な作業ですし、前日から準備してくださっていることも知っています。 夏の暑いレースで少し疲れを感じた時も、皆様が掲げてくれた自分の名前を見ると「よし、頑張ろう!」と力が湧いてきました。ファンの皆様の熱い想いに支えられた1年でした。本当にありがとうございました。
2025 ARTA GALS 一之瀬優香






