不完全燃焼だったQ1、決勝はいい意味で期待を裏切りたい
12年ぶりのマレーシア大会、海外戦は2019年のタイ大会から6年ぶりのレースとなった。
1月のウインターテストはここセパンで行われ、16号車の大津弘樹選手、佐藤蓮選手も参加した。

テストでは良い感触を得られていて、1回目のフリー走行の序盤で2番手のタイムを記録した大津選手は手応えを感じていた。
予選は決勝を見据えて、硬めのタイヤをチョイスして佐藤選手にQ1を託した。

路面コンディションが良くなる終盤にタイヤのグリップがピークに達するようなタイミングでコースに送り出したが、もう1周アタックに入ろうと思ったところでチェッカーフラッグが出て不完全なQ1となってしまい、Q2に進む事が出来なかった。
最後尾からのスタートとなるが、上位に食い込めるポテンシャルは十分に持っているので、決勝では追い上げを期待したい。

鈴木亜久里監督のコメント
「Q1でコースに送り出すタイミングを見誤ったかも知れないけど、ピンポイントでタイムを出せそうなところを狙っていたと思うので誰も責める事が出来ない予選だったね。レースはうまく行けば応援してくれる皆が喜んでくれるようなポジションをゲット出来ると思うよ。この車とドライバー、チームの底力はあると思うので、決勝は楽しみにしていてください」

土屋圭市アドバイザーのコメント
「速さがあるだけに悔しい結果になってしまったね。色々と予測が外れてしまったところがあったと思うけど、大事なのは決勝。レースはしっかり戦って、車やドライバーのポテンシャルを引き出せるように頑張ります」

田中洋克チームディレクターのコメント
「午前中は悪くなくて、選んだタイヤも午前中の走行でも使える手応えはありましたが、狙いすぎたのか、上手くタイヤを使いきれませんでした。明日は何とか挽回出来るように準備していきます」

大津弘樹紀選手のコメント
「1月にここでテストを行えたので、走行データや車のバランスを理解したうえでここに入って来ました。しかし、その時とはコンディションが大きく違い、そこに合わせるのがとても難しかったです。タイヤの選択については、あまりポジティブではなくて、路温が下がって行く中で選択肢として硬めのタイヤしか無くて、Q2では良いパフォーマンスを出し切れず終わってしまいました。しかし、このタイヤは明日の決勝では戦闘力があると考えているので、切り替えて頑張りたいと思います」

佐藤蓮選手のコメント
「予選ではフリー走行とは違うスペックのタイヤで出走したのですが、思ったより作動せずにウォームアップラップが足りない状況で思うようなアタックが出来ず、車のポテンシャルを出し切る事が出来ませんでした。後方からのスタートではありますが、決勝のペースは悪く無いと思っているので、諦めずに上位を目指して行きたいと思います」