2番手まで上がるも最終スティントでタイヤがマッチせず9位
スタート前の天候は快晴で初夏を思わせるような暑さで、風は少し強く、メインストレートでは追い風のようだ。
ウォームアップ走行ではいつものように決勝のセットを確認し、3時間レースのスタートを待った。
スタートドライバーは野尻智紀選手。パレードラップ、フォーメーションラップを終えスタートが切られた。
スタートの混乱はなく、ポジションをキープしたまま周回を重ねた。20周まで大きな動きは無かったが、22周目に300クラスの車両がコースアウト。このレース初のFCYが運用された。翌周にリスタートが切られ、4番手をキープしたままレースが進んでいった。

野尻選手は27周目に最初のルーティンのピットインを行い、給油、タイヤ交換のみでコースへ復帰。15番手で周回を重ねた。
全車が1回目のピットインを終えた44周時点で野尻選手は2番手までポジションを上げた。野尻選手のペースは良かったが、トップの車もペースが良く、なかなか差が縮まらない。
72周目に2回目のピットインを行い、松下信治選手に交代。

85周目に全車が2回目のピットインを済ませ、それまでに激しい順位争いがあり、4番手を走行。しかし、87周目辺りからペースが上がらず、1周毎に順位を落としてしまう。90周目には7番手までドロップしてしまった。
最終ラップでガス欠症状が出てしまい、9位でチェッカーを受けてレースを終えた。

鈴木亜久里監督のコメント
「最後のスティントはタイヤのマッチングを読み切れていなかったね。2番手までポジションを上げてくれただけにこの結果は悔しい。最後のガス欠も原因をしっかり究明して、2度と起こらないようにしたい」

土屋圭市アドバイザーのコメント
「野尻がかなり期待を持たせてくれたので、表彰台は間違いないと思っていたのですが、最後のスティントで選んだタイヤが合わなかったのか、セットが良く無かったのか分かりませんが、結果に繋げられなかったのが残念でなりません。次回までにしっかりと対策を練って、生かしたいですね」

田中洋克チームディレクターのコメント
「野尻は2スティント連続で走ってもらって、良いレースを展開してくれたのでそのまま行けると思ったのですが、3スティント目にタイヤをソフトに変えたら、うまくペースを作れず順位を落としてしまいました。状況を確認して次につなげたいと思います」

野尻智紀選手のコメント
「途中、良いところもあったのですが、最終的には9位でレースを終えました。今週末は良いところも、そうでなかったところも色々ありましたが、結果は悔しいですが、勝つためには精度だったり、自分たちがやれる事がまだまだあると感じています。次はしっかりとレース出来るように頑張りたいと思います。応援ありがとうございました」

松下信治選手のコメント
「サードスティントで野尻選手から良いポジションで受け継げましたし、マージンもあったので、堅いレースをしていこうという意気込みだったのですが、タイヤと路面を上手く合わせ込む事が出来なくて、ペースが大きく落ち込んでしまいました。車自体の速さはあると思うので、次回に向けて頑張りたいと思います」